お役立ち情報
2021.06.30
2021.07.06
産業用ロボット 点検の薦め
産業用ロボットに必要な定期メンテンナンス
2021年現在、産業用ロボットには法令点検は義務付けられていません。日本国内の大手メーカー様が生産されている産業用ロボットは、ケースよっては長期間の修理・メンテナンスをすることなく、正常稼働をしていることも往々にしてあります。普段は正常に稼働している中でも、多彩で精密な動きをしている産業用ロボットは減速機やモーターなど機器が組み込まれており、それらの稼働はグリスやバッテリーなどの消耗品によって実現されています。
例えば、消耗品のグリス交換についても、産業用ロボットメーカー様から交換周期:メーカ推奨グリス交換時期が、年数と稼働時間の2つの要素から発表されています。このグリス交換周期はロボット機器によってことなります。
例えば、ファナック製のM-10iAでは、グリス交換のメーカ推奨時期は、『 4 年周期 』・『 5360時間周期』が目安となっています。
産業用ロボットが稼働する中で発生するギヤなど機械部分の摩擦を抑える目的のグリス:液状潤滑剤です。グリスも長く使用うる中で変色を伴い、摩擦の防止性能が下がってきます。そのため、産業用ロボット自体のトラブル防止につながります。
定期点検をしないことでのデメリット!
☑ モーター・減速機の劣化、位置決めにズレが発生する
☑ 接続ケーブルの損傷から異常電流、不安定稼働の発生
☑ 万が一のトラブル時のバックアップデータがない
普段は問題なく加工している産業用ロボットであっても、予期せぬ突発故障によって生産ラインの短時間・長時間の停止につながることがあります。上記3つのようなトラブルを防止するためにも、下記の条件で点検をしてない産業用ロボットは、1度点検を行ってはいかがでしょうか?
点検を推奨する産業用ロボットの 【使用状況】と【期間】
- フル稼働の産業用ロボットでは2年
- 日中(8時間)だけの稼働の産業用ロボットでは3年
FANUC製 ロボット診断箇所
羽根田商会では、普段から産業用ロボットの点検・修理・メンテナンスを行っているロボットエンジニアリング会社(年間1000台近くの点検を実施)とタイアップをして、メーカーに代わって点検サービスを行っております。
特に、現在はFANUC製の産業用ロボットの点検サービスに特に力を入れています。お客様のところでFANUC製の産業用ロボットを導入し、点検をご検討されいるお客様は、羽根田商会に是非お声がけください。
FANUC製 産業ロボットの点検内容
上記はFANUC製のM-20 iAの点検箇所の例です。お客様がお使いのロボット1台1台について点検いたします。ロボット各軸の油脂類交換、異音やガタなどの動作チェック、バックアップバッテリーの交換などを行い、ロボットの不具合箇所の診断を実施します。このような点検を行うことで産業用ロボットの長寿命化を実現いたします。
FANUC製 産業用ロボットの点検表
羽根田商会とロボットエンジニアリングによるFANUCロボットの点検表のサンプルになります。※ 全体点検と・グリス交換等で異なります
産業用ロボットの点検 Q&A
最後に羽根田商会が産業用ロボットの点検サービスを実施するにあたり、実際にお客様から寄せられた質問とその回答をご紹介いたします。ここに掲載されていないご質問等につきましても、お気軽に羽根田商会にお問い合わせください。
Q1 ロボットにメンテナンスが必要とは知らなかったです
A1 産業用ロボットに法令点検はありませんが、安定した生産を継続するためには定期的なグリス交換が必要となります。
Q2 産業用ロボットのグリス交換は、自社でも可能な作業でしょうか?
A2 ロボットのグリス交換自体は、お客様でも可能です。ただし、グリス交換を実施するにあたり、ロボットの型式ごとに手順・グリス種類・グリス注入圧・エイジング等を把握する必要があります。また、手順を誤ると故障の原因となりますので、実施される場合は注意が必要です。
Q3 自社でグリス交換するには人手・時間はどれくらいになりますか?
A3 産業用ロボットのグリス交換や簡易点検の時間は、1台あたりの作業時間は、平均約5~8時間になります。お客様の保全担当者様で実施する場合は、その人工・時間代行として是非ご活用ください。
Q4 当社は、設備を停止できる期間が限られていますが、大丈夫でしょうか?
A4 お客様様の生産ラインの稼働・生産計画を加味した実施スケジュールで対応することが可能です。土日の点検、稼働日を複数日にわけるなどの対応により、実施いたします。
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